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いろんな色で生きればいい

onoaki

こんにちは。
Home ai えほんのおうち、akiです。

「絵本といっしょに子育てする」

ママのお手伝いをしています。

おやこの絵本のある暮らしが
愛のある、やさしいものとなりますように

そんな思いを込めて活動しています。

今日の「えほんai」

わが家の本棚からおすすめの絵本をご紹介しています。

先日、保育園へのお迎えの車の中からきれいな虹を見ました。

虹って本当に、見るだけで心がぱぁっと明るくなるように感じます。いろんな色があってとってもきれい。

今日はそんな「色」の絵本の中から、大好きな1冊をご紹介します。

A Color of His Own

A Color of His Own
Leo Lionni
Knopf Books for Young Readers

こんなおはなし

オウムはみどり
金魚はあか

こんなふうに
動物たちはみんな
自分の色をもっています

でも
カメレオンはもっていません

自分だけの色がほしい
カメレオン

きいろ、むらさき、しまもよう
どこにいっても
どんな色にでも変わってしまいます

葉っぱの上にいれば
ずっと変わらない

自分だけの
みどり色でいられるのかな

でも
葉っぱは季節がめぐると

みどり、きいろ、あかと、
変わって落ちていってしまいます。



春のある日、
もう一匹のカメレオンと出会います。

二匹は一緒にいることに

みどり、むらさき、きいろ

よりそって暮らす二匹は
一緒に色を変えながら、

幸せに生きていきます。

ページをめくるたびに
カメレオンの色が変わっていきます。

色とともに
少しずつ変化していく表情からも
カメレオンの気持ちの変化を感じます。

全体を通して白い背景に、
変化していくカメレオンの様子が
大きく色鮮やかに描かれている

とても美しい作品です。

なりたい色になればいい

カメレオンのように
自分だけの色がほしい

と思うのは、とっても素敵なことだと思います。


でも、
この色に絶対なりたい
この色にならなければいけない

と考えて生きていくのは大変。

むしろ
何色にもならなくていい

ただ居心地のよい場所で
なりたい色になればいい


そんなふうに考えてもいいのかなと
思っています。


そういえば
人間もカメレオンのように

環境や話す相手によって
自然に自分の色を変えている。

職場での色
家庭での色
学校での色

母親としての色
妻としての色
友人としての色

みんなそれぞれ
いろんな色を
自分の中にもっていて

必要な時に
必要な色を引き出しながら
生きているように思います。

このカメレオンみたいに。



私も以前は、
自分だけの色をもちたい!とか
この色にならなきゃいけない!


とか思っていて

居心地が悪くても
無理してその場所でふんばって

そこで周りの色と自分の色を
合わせるために

たくさんの時間と労力を費やしてきました。

その色になれない自分や
いろんな色に変化してしまう自分を

残念に思ったり
責めたりもしていたな。

でも、最近思うのは

環境や話す相手が変われば
自分も変わって当たり前、

色を変えるのは
生きていく上で自然なこと


だということ。

だから、変わってもいい。


大切なのは

がんばって、努力して
自分だけの色を見つけたり
周りと色を合わせたり、

何か特別な色になるということではなくて、

自分が一番自然体で
心地よくいられる色を見つけて

その色でいる時間を
なるべく多くとっていくこと


なんじゃないかなって思うようになりました。

こんなふうに居心地のよい、

自分にとって
簡単に「なれちゃう色」


一人一人違うから

そんな
「自分だけの色」を

自分とゆっくり向き合いながら
思い出していきたいなと思っています。

みなさんの
「自分だけの色」はどんな色ですか?

その色でいていいんだよって
自分に優しく認めてあげることで

自分だけの色が
さらにキラキラと輝いていくのかな
とも思っています。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。

(今日ご紹介した絵本はこちらです。)

ABOUT ME
aki
aki
えほんと子育て @Home ai えほんのおうち
公立小中学校教員として15年間働く。子どもが生まれてから絵本読み聞かせを始め、たくさんの絵本に出会い、その魅力を知る。一般の家庭で実践できるバイリンガル教育の方法を広めていきたいと、現在は音読協会のバイリンガル絵本読み聞かせシニアインストラクターとして活動中。
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