日本語の絵本

好きなところ 行きたいところへ まっすぐに

onoaki

こんにちは。
新学期が始まってからもう1ヶ月半、早いですね。

朝の空気の心地よさを感じながら、新一年生の娘といっしょに毎日歩いています。

えほんai

とこちゃんはどこ
松岡恭子さく 加古里子え
福音館書店

こんなおはなし

あかい帽子のとこちゃんは
元気いっぱい

いつも
とことこかけ出して
どこかへ行ってしまいます

お母さんも
お父さんも
おばあちゃんも

とこちゃんは
どこへ行ったのかと

いっしょうけんめい探します

先日久しぶりに本屋さんに行ったときに見つけた絵本。

作者さんたちのお名前を見て、買わずにはいられませんでした。

絵本の奥付をみると、1970年 月刊「こどものとも」発行、2025年2月 第113刷だそうです。びっくり!

これだけ長い間たくさんの人に愛され、読まれ続けている絵本とまた出会い、わが家でも子どもたちとひらくことができるって幸せだなと感じます。

赤い帽子をさがす娘

同じ保育園からのお友達がいない娘。

長い休み時間になると、教室の窓からお外を眺めながら、赤い学年帽をかぶった兄が出てくるのを待っているそうです。

お友達に
「何しているの?」と聞かれると、
「赤帽さん(4年生)にお兄ちゃんがいるから、出てくるのをまっているんだよ」

と答えるんだとか。

いっしょうけんめい赤い帽子を探す、何だかとこちゃんの絵本と重なります。

たくさんあそんできてね

先日こちらにも書きましたが、娘は4月に新一年生になり、毎朝パン屋さんのある大きな交差点までママと一緒に歩くと決めています。

合わせて読みたい
終わりを意識すると見えてくる 「いま」の過ごし方
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そこで
「いってらっしゃい」と見送るのですが、
最近は「たくさんあそんできてね」と声をかけています。

そういえば

「たくさんお勉強してきてね」とか、
「学校がんばってきてね」

という言葉は、全然出てこないなーと、ふと思ったので、そのことについてちょっと書いてみたいと思います。

改めて考えてみると、息子(4年生)にもそんなふうに言ったことは一度もないかもしれません。

学校ってお勉強するところ?
がんばるところ?

もちろんそういう考え方もあるとは思いますが、私はとにかく「あそび」を見つけてきてほしいと思っています。

学校だけじゃなくて、おうちでも。

授業でも、休み時間でも、給食でも、いつでもいい。
時間を忘れるくらいに集中してできる何かを見つけたら、最高

そう思っています。

でもそれって人それぞれ違うから、自分にとっての「あそび」を見つけてほしいなと。

「子どもの仕事は遊ぶことだよ」と子どもたちにもよく伝えています。

元教員なのに何を言っているのか、と怒られそうです。

遊んでばかりいたらだめ!
小学生なら苦手なことも頑張らないと!
集団生活で迷惑をかけることになるよ!

なんて人に言われてしまうかもしれません。

でも私はむしろ、

苦手なことがあってもいい。

それを無理してがんばって、できるようにすることよりも、自分の好きなことや得意なこと、楽しくできることを見つけて、遊ぶように楽しみながら続けていってほしい、そんなふうに思っています。

それに、好きなことのためなら、苦手なことだって自然と乗り越えることができちゃったりしますよね。

どうしても苦手なことは、得意な誰かにお手伝いしてもらったっていい。

「ありがとう」って感謝の気持ちを大切に、今度は自分の得意なことで誰かを喜ばせることができたらいいんじゃないかな、と。

そうやって、「ありがとう」を循環させていく

子どもたちには、そんな生き方をしてほしいと思っています。

好きなところへ、行きたいところへ行く、とこちゃんのように。
自分の心にまっすぐ正直に。(いなくなられては困りますが)

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

ABOUT ME
aki
aki
えほんと子育て @Home ai えほんのおうち
公立小中学校教員として15年間働く。子どもが生まれてから絵本読み聞かせを始め、たくさんの絵本に出会い、その魅力を知る。一般の家庭で実践できるバイリンガル教育の方法を広めていきたいと、現在は音読協会のバイリンガル絵本読み聞かせシニアインストラクターとして活動中。
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