日本語の絵本

いつもある 本当はすぐそばに

onoaki

こんにちは
Home ai の akiです。

絵本といっしょに子育てする
ママのお手伝いをしています。

おうちで、おやこが、
愛のあるやさしい時間を過ごすことができますように。

えほんai

わが家の本棚から

お気に入りの絵本や
子どもたちとひらく絵本のこと

日々の氣づきや
子育てのことなどについて、思いつくままに書いています。

今日はこちらの絵本

もりのかくれんぼう

もりのかくれんぼう
末吉暁子 作
林明子 絵
偕成社

こんなおはなし

公園からの帰り道

けいこは
ふしぎな秋の森の中へ

いっしょにいたはずの
お兄ちゃんはどこ?

しずかな森の中で
心細くなったけいこに

誰かが話しかけてきます・・・

それは
もりのかくれんぼう

木の枝のような
ふしぎな男の子

かくれんぼが
大好きなけいこは

森の仲間たちといっしょに
かくれんぼを楽しみます

秋になると
ひらきたくなる

そんなすてきな絵本は
たくさんあるけれど

一番最初に思い出すのは
やっぱりこの絵本

キラキラとかがやく
秋の森の中

けいこが森のなかまたちと
かくれんぼを楽しむ様子が

巧みなかくし絵で
表現されています


子どもの頃に見た
秋の夕暮れや山の美しさ

そんな
なつかしい記憶の中に
入っていくような感覚

何度ひらいても
心に響く、そんな絵本だなと思います

「絵をよむ」から「文字をよむ」 へ

まだ小さかった子どもたちに

この絵本を
読み聞かせしていたときのこと

ページをめくろうとすると

まって!まだよんでるから!!

と、止められたことがありました

まだ文字を読まないはずの子どもたちが
絵本をじっと見つめて動かない

一生懸命に「絵をよむ」姿が
とても印象に残っています

それから少し大きくなって
またこの絵本をひらいたとき

娘が
「男の子の名前はかくれんぼじゃなくて、かくれんぼだよ」

と言ったことがありました



ほんとだ
「かくれんぼ」と「かくれんぼう」
ちゃんと区別して書いてありました

今まで全然気がつかなかったな・・・

「絵をよむ」から「文字をよむ」へ
子どもの成長を感じた出来事でした

心をつかむ絵本
心にひびく絵本
心にのこる絵本

そんな「心にとどく絵本」との関わりは

こんなふうに
子どもの成長を

やさしく支えていって
くれるのですね


1978年に発行されてから

ずっと長い間
たくさんの人に愛されつづけ

名作とはまさに
この絵本のようなものなのだと

わが家の子どもたちの姿からも

教えてもらったように
感じています

気づくだけで変わる

この絵本に出てくる男の子
かくれんぼうのように

本当は
すぐそばにいるのに

気づいていないもの
見えていないもの

あるって
信じてみたり

ちょっと見方を
変えてみたりするだけで

かんたんに
見えてきちゃうもの


私たちのまわりにも
そんなものばかり

本当にただ

気づいていないだけ
見えていないだけ・・・


あたり前のように
ずっとそばにあるもの

いっしょに
いてくれる家族のこと

いつも元気に
朝をむかえられること

いつもおいしいご飯が
食べられること

いつもあたたかいお布団で
おやすみって言えること

いまある
そんなあたり前の幸せに
気づくだけ

それだけで
見えてる世界も変わっちゃう

森の中は
けいこにとって

ひとりぼっちで
心細くて

こわい場所だった

でも、
かくれんぼうを見つけたら

やさしいなかまのいる
キラキラした楽しい世界に

一瞬で変わっちゃった

そんな

すぐそばにあるのに
まだ気づいていないものを

かくれんぼうを探すように
たくさん見つけていきたいなと思います


今日も最後まで読んでくださりありがとうございます

ABOUT ME
aki
aki
えほんと子育て @Home ai えほんのおうち
公立小中学校教員として15年間働く。子どもが生まれてから絵本読み聞かせを始め、たくさんの絵本に出会い、その魅力を知る。一般の家庭で実践できるバイリンガル教育の方法を広めていきたいと、現在は音読協会のバイリンガル絵本読み聞かせシニアインストラクターとして活動中。
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