日本語の絵本

子どもが絵本をえらぶとき

onoaki

こんにちは
Home ai の akiです。

絵本といっしょに子育てする
ママのお手伝いをしています。

おうちで、おやこが、
愛のあるやさしい時間を過ごすことができますように。

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子育てなどについて

自由気ままに書いています。

今日はこちらの絵本について書きたいと思います。

まゆとおに

まゆとおに
やまんばのむすめ まゆのおはなし
富安陽子 文
降矢なな 絵

こんなおはなし

ぞうきばやしのおくで
まゆとおにが
出会ったよ

おなかが空いていて
まゆを食べちゃいたい
おにと

おにとは知らずに
おうちへ遊びについていく
まゆ

おにはまゆを
煮て食べるために
おおなべのゆをわかすよ

いよいよなべのゆは
ぐらぐらわきかえり・・・

このお話、笑わずに最後まで読める人っているのかな!??笑

私は毎回ぜったいに笑っちゃいます。

いつも最低でも3回は笑いすぎて読めなくなって困ってます・・・

まゆを食べたいおにと、そんなおにのお手伝いをする、やさしいまゆのやり取りが、もうおもしろくておもしろくて、何度でも繰り返し読みたくなっちゃうような絵本。

娘の「これよんで」

先日寝る前の読み聞かせに、娘が選んできたのがこの絵本でした。

実はその日、私は何だかものすごーくイライラしていたんですね。

自分ではどうしようもできないくらい、いろんな感情が込み上げてきていて、久しぶりにコントロール不能状態に陥っていました。

息子にも言わなくてもいいような余計なことを言ってしまい、反省と後悔の中でも謝ることもできず、負のループに。

そんなこんなで、寝る直前まで家の中はピリピリした空気が続いていました。

そんな時、娘が「これー!」と持ってきたのがこの絵本!笑

見た瞬間は正直、
「え?今これですか!??」
「全っ然読める気がしないんだけど・・・」ってなりました。

「まぁせっかく持ってきてくれたから、しょうがない、読むか」と、気持ちの切り替えもろくにできないまま読み始めたのですが、

そしたら、、、
やっぱり、おもしろいんですよね。

イライラしてたのもすっかり忘れて、大笑いしながら読んでいると、そのうち息子もやってきて、3人でゲラゲラ笑いながら読み終えていました。

そのあとは、みんなでいつも通り「おやすみー」って。

あれれ?イライラはどこいった?

たった一冊、絵本をひらいただけなのに、これだけおうちの中の空気が変わるんだなと、あとになってしみじみと感じた出来事でした。

子どもの心がえらぶ絵本

以前こちらにも書きましたが、まゆのおはなしは本当に大好きなシリーズで、よくひらいています。

こちら
かわいい「言いまちがい」と「やまんばの絵本」
かわいい「言いまちがい」と「やまんばの絵本」

最初のいつものフレーズ、
「きたの おやまの てっぺんの さんぼんすぎのしたに、・・・」

を声に出すとき、いつもゆっくりと心が整っていくのを感じます。

好きなお話を声に出す
忙しい毎日の中に、ちょっとだけそんな時間があることで、大人も癒されて、子どもにもそれが伝わって、いつの間にかやさしい空間ができあがっちゃう。

絵本ってすごいなと、いつも思います。

この日、娘がこの絵本を選んでもってきた理由は本人に聞いていないし、わかりません。

でも、子どもが「これー!」と選んでくる絵本って、いつも不思議なくらい、私にとってもそのとき必要なものだったり、気付きをくれるものだったりします。

人が生きていく中で、出会う人も、起こる出来事も、すべては「偶然ではなくて必然」だと聞いたことがあります。

絵本も本当にそうだなって。

絵本は、

心が喜ぶもの
心を癒すもの
心と心をつなぐもの

子どもは自分の心にまっすぐに、いま必要なものを選んでる。

「これよんでー。」
ってもってくる、そんな絵本を、親子でいっしょにひらくこと。

その繰り返しが、子どもの心をゆたかに育てていくのですね。

もちろん、子どもだけではなくて、大人の心もいっしょに。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

ABOUT ME
aki
aki
えほんと子育て @Home ai えほんのおうち
公立小中学校教員として15年間働く。子どもが生まれてから絵本読み聞かせを始め、たくさんの絵本に出会い、その魅力を知る。一般の家庭で実践できるバイリンガル教育の方法を広めていきたいと、現在は音読協会のバイリンガル絵本読み聞かせシニアインストラクターとして活動中。
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