日本語の絵本

大人のやすみ時間と、読み聞かせの先に見つけた楽しみ

onoaki

こんにちは、akiです。
ママと子どもの「えほんのあるやさしい暮らし」をお手伝いしています。

子どもの頃に読んだあの本

この本、見たことありますか?

あしたぶたの日ぶたじかん
矢玉四郎・作/絵
岩崎書店


みなさん子どもの頃に一度は目にしたことがあると思います。

私は子どもの頃、本を読む子ではありませんでしたが、このはれぶたシリーズはよくいろいろな所で見かけたのを覚えています。

何となく手に取った本から大切なことを思い出す

先日、息子が体調不良で学校をお休みした時のこと。

ひまだなー
ひまだなー
なにしようかなー

ひまだなー

呪文のように唱える息子のそばで家事や仕事に忙しい私。息子の様子を気にしながらも、

あれもやらなきゃ
これもやらなきゃ

と、家中を動き回っていましたが、ふと、息子が図書館から借りてきたこの本が目に入り
休憩がてら読み始めてみると、

まあ、おもしろい!!!

笑いながら読んでいると、やらなきゃいけないと思っていた仕事も家事も、

今日はいいかなー

なんて思えてきて、いつの間にかとなりで同じシリーズの本を読み始めていた息子と一緒に、畳の上に寝転がって、ゲラゲラ笑いながら最後まで読んでしまいました。

なにも考えずにただ読みたい本を読み、たくさん笑ったら、なんだか心も身体もリセットされたようにスッキリ!不思議とその後の家事や仕事が、いつもよりもはかどったように感じました。

やることだらけで忙しい毎日だからこそ、自分のための休み時間をとる。

深呼吸して、リラックスして、頭の中を空っぽにする時間
や、

自分のために、好きなことをする時間をとる。

大人にもこういう休み時間が必要だったってこと、私は最近になってやっと気づいたように思います。

仕事、育児、家事、、、
忙しさの中で、ついつい自分を後回しにしてしまっていることに気がついたら、自分に休み時間を許してあげたいなと思います。

息子の休み時間

そういえば息子に

「休み時間、何してるのー?」

と聞くと、1年生の頃は「おさんぽしてるー」って言ってたな。一人でぶらぶら学校の敷地内を歩いているんだとか。想像したら笑ってしまいましたが、最近では、

「図書室に行くー」

と答えるようになりました。一人で行ったり、友達と行ったりしているそう。

学校という集団生活の場で、彼は彼なりにやりたいことをして休み時間を過ごしているんだなーと思うと、なんだかこちらも少しほっとします。

そしてどうやら彼は、2時間目の休み時間(長めのとき)に図書室に行って本を借り、昼休みまでに読み終えて返すというサイクルを毎日毎日繰り返しているらしいです。

最近、そのサイクルをちょっとだけ崩して、借りた本を家に持って帰ってくるときがあります。

読み聞かせの先に

伝記や、新しく読み始めたシリーズの本など、自分がおもしろいと感じたものを持ってきて

「はい、これ!!」

と嬉しそうに渡してくる息子と、次の日までに読み終えるというミッションを突然もらう私。

夕方〜夜の時間って、やりたいことはたくさんあるけれど、この、息子がくれる「ちょっと強引な休み時間」を使って本を読みます。読み終えて、

「おもしろかったよ」

と返すと、満足したようにランドセルにしまう息子。

大きくなるにつれ、読み聞かせの時間がなくなっていくことを、さみしいさみしいとばかり思っていましたが、

親子で一緒に本を楽しむ

読み聞かせの先に、こんな楽しみ方があったとは。
新しい形を見つけて、これもまた幸せな時間だなと感じています。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

ABOUT ME
aki
aki
えほんと子育て @Home ai えほんのおうち
公立小中学校教員として15年間働く。子どもが生まれてから絵本読み聞かせを始め、たくさんの絵本に出会い、その魅力を知る。一般の家庭で実践できるバイリンガル教育の方法を広めていきたいと、現在は音読協会のバイリンガル絵本読み聞かせシニアインストラクターとして活動中。
記事URLをコピーしました