日本語の絵本

水に流す 自分のために

onoaki

こんにちは
Home ai の akiです。

絵本といっしょに子育てする
ママのお手伝いをしています。

おうちで、おやこが、
愛のあるやさしい時間を過ごすことができますように。

えほんai

わが家の本棚から

お気に入りの絵本や
子どもたちとひらく絵本のこと

日々の氣づきや
子育てのことなどについて、思いつくままに書いています。

今日はこちらの絵本

しずくのぼうけん

しずくのぼうけん
世界傑作絵本シリーズ

マリア・テルリコフスカ さく
うちだりさこ やく
ボフダン・ブテンコ え
福音館書店

こんなおはなし

ある日
ひとつぶのしずくが

バケツから
ピシャンととび出した

ひとりぼっちで
旅にでたしずくは

お日さまにてらされて
お空の上へ

雲さんのところから
雨になって
またこちらへ戻ってきたよ

寒い夜には氷になり

お日さまの光で
またしずくに戻り

今度は
ひろい川に出て

ゆらゆら流れていると
誰かにつかまっちゃった!

そして
とびこんだところは・・・


いろいろな姿に
変化しながら

旅をつづけていく
ひとつぶのしずく

その様子から
私たちの生活の中に
あたり前にある水が

どこから
どうやって
流れてくるのか

そして

おうちから出ていったあとは
どうなっていくのか

水が循環している
ということを

子どもにも大人にも

わかりやすく
たのしく
伝えてくれる絵本です

やさしいものを選ぶ

ちょうど昨日
わが家に届いた石けんたち

今までは

使いやすさや
便利さだけを基準に

なんにも考えずに

日用品を選んで
使ってきましたが

最近では
「水に流すもの」について
よく考えるようになりました

出した水が循環して
きれいになって
また戻ってきてくれる

そう考えたとき

自分勝手なものは流せない

きれいな水をいただき
植物のやさしい力を分けてもらい
地球に住むことができているのだから

なるべく
人にも自然にも地球にも
やさしいものを使うようにしたい

そういう考え方で
ものを選ぶようになっています




ひとの身体も心も

循環させること
めぐらせることって

すごく大事だなとも
思うようになりました

ひとの身体も

古いものを出して
新しいものを入れる

毎日そのくり返し

流れが止まっていたり
滞っているところがあると

不調につながる

身体だけでなく
心もそう

手放せなくて
ずーっともってる重たいものが

流れを止めちゃってて
心の不調につながってる

もう大丈夫だからねー
ありがとねー

って感謝して

手放して
流していくことで

また新しくきれいなものが
入ってくる

気づいたら 水に流す

つい最近そのことを
つよく感じさせられた出来事がありました

なんか嫌だなと
感じることがあって

その時の
自分のモヤモヤも
ショックな気持ちも

相手に対して
やめてほしいな

どうしてこんなことをするんだろう
という気持ちも・・・

いろんな感情が出てきて

その時は
どうしたらいいのかわからなくなった


そして、次の日の朝も

歩きながら
またその事を考えていた

考えないようにしよう
と思っても

どうしても考えちゃうくらい

そのくらい
私にとっては
嫌だなと感じる出来事だった


雨の日だったので
歩きながら

木から落ちるしずくや
小川を流れる水の音が

いつもより大きく感じられて

ふと、

「水に流す」
という言葉が頭に浮かんできた

自分が本当はどうしたかったのか
相手にどうしてほしかったのか
自分にとっての心地よさが何か

この出来事によって
出てきた感情のおかげで

よーーーくわかった


だから

ありがとねって
もう旅に出ていいよって

手放してみよう

水が流れていくように
たのしい旅をして

キラキラになって

またいつか

ここに戻ってきてねって

そう思ったら
何だかすごーくすっきりして

モヤモヤも
相手に対するマイナスな感情も

自然と感じなくなって

いつの間にか
気持ちもラクになっていた

「水に流す」って何となく

誰かのためにしてあげることだと
思っていたけれど


本当は自分のために
することなのかもしれないなって思った

考えてみたら
そうやって

ながーく自分の中に
もち続けているものや
手放せないでいるものって

他にもたくさんあるよなーって
そんなことにも気がついた

子どもの頃に感じていた
大人にわかってもらえない
悔しさも

大人になって、社会に出て
人と関わる中で感じてきた
悲しみも、憎しみも


知らず知らずのうちに
抱えていた

重たいものたちを


まだ私の中にいたんだねって

気づいたら手放す
気づいたら水に流す


これをやってみると

何だか自分が
とてもとてもかるーくなっていくような気がする

重たい荷物を
持っていなくてよくなっちゃうから

かるくなって自由に
行きたいところへ行けちゃうような気もしてくる

冬には凍ってしまって
動けないしずくも

春がくればまた
元気に冒険の旅にとび出します

いろんなことが起こる毎日の中で

立ち止まってしまったり
動けなくなる日も

もちろんあるけれど

また必ず、動き出す
変化しながら巡っていく

しずくの冒険のように

そんな巡りの旅を
楽しむという気持ちで

私も生活していきたいなと思っています

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

ABOUT ME
aki
aki
えほんと子育て @Home ai えほんのおうち
公立小中学校教員として15年間働く。子どもが生まれてから絵本読み聞かせを始め、たくさんの絵本に出会い、その魅力を知る。一般の家庭で実践できるバイリンガル教育の方法を広めていきたいと、現在は音読協会のバイリンガル絵本読み聞かせシニアインストラクターとして活動中。
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