こだわりのうらに かくれていた絵本の話
こんにちは。
Home ai 『えほんの部屋』の、akiです。
絵本といっしょに子育てする
ママたちのお手伝いをしています。
おやこの絵本のある暮らしが
愛のある、やさしいものとなりますように
そんな思いを込めて活動しています。
お休みの日の出来事
娘との時間
先週は、娘が久しぶりに発熱し、保育園をお休みしていました。
どうやら風邪をひいたようで、少し喉の痛みはあったものの、熱はすぐに下がり、2日間元気よくおうちで遊んでいました。
実は最近、子どもとゆっくり絵本をひらいたり、一緒に遊んだりする時間がとれていないことが、何となく気になっていたので、
「ちょうどよかった!よし!私も休む!」
と決めて、娘とのんびり過ごすことにしました。
やりたいこと、やらなきゃいけない(と思い込んでる)ことは色々あったけれど、一旦休憩です。
娘のリクエストに応え、1日目はトランプのババ抜きを、2日目はけん玉対決を、ひたすらくり返していました。笑
娘のこだわり
「ババ抜きって二人でやるよりも何人かで、みんなでやったほうが楽しいんだけどな・・・」
と思い、さりげなく言ってみたりもしましたが、なぜか二人でのババ抜きに強いこだわりを見せる娘。
自分のもっているカードの中から同じ数字を見つけて出すという最初の作業に、2人ともかなりの時間がかかり、ババ抜き自体はあっという間に終わる、というなぞの展開が2時間ほど続きました。
「そろそろ疲れてきたし休憩しない?」
と提案すると、今度は
「これよんでー」
とうれしそうに絵本を持ってきた娘。
その絵本がこちらです。
トランプくま
トランプくま
たるいしまこ さく
福音館書店
福音館書店の「こどものとも 年中向き」の今月号で、先日保育園からもらってきたばかりの絵本です。(この福音館書店の月刊絵本が大好きで、もう何年も毎月の楽しみとなっています。)
ひらいてみて、「あぁ〜!」と納得しました。
こんなおはなし
はるちゃんという女の子が、トランプをするお話です。それもババ抜きを、1対1で。
くまの子、そのお父さん、そして最後はおばあちゃんと、順番に対決していきます。
トランプに負けて泣いている子どものかたきをとろうと、真剣に勝負に挑んでくるお父さんくま。負けちゃって、本気で悔しがっているところがとってもおもしろくて大笑いしてしまいます。
ラスボスのような形で登場したおばあちゃんくまとの対決にハラハラドキドキ、最後はみんなで仲良く、何回もババ抜きを楽しむ様子にほっとします。
なるほど。娘はこの絵本をよんで、ババ抜きをしたくなったんですね。それも1対1で。
やりたいからやる!
子どもって、いつもまっすぐです。
好きなこと、やってみたいこと、気になることがあると、それに向かって迷わず進んでいきます。
大人のように周りの目を気にして迷ったり、誰かの意見を聞いてやめたりしません。世間一般的な常識とかは関係なく、人に合わせることもない。自分がやりたいからやる、それだけ。
この、子どもの「やりたいからやる!」を否定せず、寄り添い、見守ってあげること。
忙しい毎日の中で「またできなかった•••」と反省することもあるけれど、親としてなるべくそんな関わり方を大切にしていきたいなと改めて感じる出来事でした。
知らないうちに新しい言葉や遊びを覚えたり、できることが増えていたり。
子どもって自分で、自分の世界をどんどん広げていきますよね。
毎月の楽しみの、この月刊絵本。
届いたらいっしょにひらくことを、今までずっと当たり前のように続けてきたけれど、、、
あれ?いつの間にか一人で読んじゃってる、、、
親はいつまでも子どものそばにくっついて、ずっと見守っていくことはできないけれど、一緒にひらいた絵本の思い出は、いつまでも心の中にあって、子どもの成長をこれから先もずっと支えていってくれると思うと何だか安心します。
あと何回、
「よんでー」と持ってきてくれるのかな。
いつまでも続くと思っていたこの幸せな時間にも、終わりがあるということを感じさせられている今、忙しい毎日の中でやらなきゃいけないことはたくさんあるけれど、自分の心にまっすぐに、子どもの「よんでー」を大切にできる毎日を、過ごしていきたいなと思っています。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。